このブログについて

2008年12月29日 (月)

本年も、お世話になりました

11月からはじめたこのブログ。

1日だいたい15人位の方に見ていただけている
ようで、非常にうれしく思います。


このブログは、このまま流れ流れていきそうな「均整」
というメソッドに関わっている人に向けて、ここまで
は書いてきた部分が多くあります。

それは、危機感や「俺がなんとかしなければ」的な使命感
というようなものではなく、単純に

「僕はこうだけど、あなたはどうなの?」

という、問いかけをしているような感じ……

ではいるんですけどねhappy01

これを読んで

「腹が立つ」
「お前は、何様だ」

あるいは

「そういう考え、共感します」
「そこは、もっと違う考えもあります」

というようなメールでもくれば、「均整」ももっと
活性化する芽もあるのでしょうけれど…。

まあ、それはこれからかもしれませんねgawk


来年からは、もう少し各論、つまり「骨盤」や
「内臓」、あるいは「腰痛」「肩こり」みたいな
テーマを題材にすることも多くなるとは思います。

そういう場合は、文章も柔らかく、読んでいて
楽な感じに、なるでしょう。

「こういうこと知りたい」
「この○○について、書いてみてください」

などあれば、お気軽にメール、あるいはコメント
くださいloveletter


何はともあれ。
僕が今日、このようにブログなどを書いていられる
のも、それを支えてくれる人たちがいるから。

傲慢不遜極まりない、僕という人間はそうやってしか
成り立ってはいけません。

そして、それらの背後に流れる永々縷々とした大いなる
存在を感じつつ、本年も無事過ごせましたことを感謝
したいと思います。

ありがとうございました。

2009年は、1月5日から。
それまで、このブログも、お休みいたします。


皆様、良いお年を。

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2008年12月25日 (木)

雌伏

手技療法に携わって、もう丸12年になる。
学びを始めた時点からは、足掛け14年。


学び始めた当初、たとえば「気」という概念は、口に
するだけでも「トンデモ」な印象をもたれる時代だった。

「身体のゆがみ」という概念ですら、眉をしかめる人が
圧倒的に多かった。
ただ、目に見えて実際に確認できる分、「気」という
よりは理解が得られやすかった。

そもそも「均整」自体、「第三(四)の医学」を標榜し、
運動系、つまり筋肉や骨格系の分野での新しい医学と
して確立しようというコンセプトのもと、創始者健在
当時は活動していたようだ。


言い方を変えれば、非科学的な路線を極力排して、
万人に受け入れられやすいスタイルを選んだ、とも
いえるだろうか。

この路線の正否、良悪などを僕は問う立場にはない。
当時としては、そう向かわざるを得ない、種々の事情
もあったことだろう。



また、僕個人を振り返ってみれば、世でいう「流れ」
に翻弄されてきた。
少なくとも、そういう時期があったことは否めない。
「流れ」という、いつ消えるともしれぬ泡沫のような
ものにこだわり、足下を見失いかけた。

そうではないことを知りつつ、種々さまざまな言い訳を
自分自身にして、その泡の中に居続けた。

おかげで、失ったモノも多いが、そうした時期がなければ
まず得ることのできない、貴重な気づきと、人々に出会う
ことができた。

ようやくにして……。



「雌伏」。

この意味は

1、《雌鳥が雄鳥に従う意から》人に屈伏して従うこと。
2、実力を養いながら活躍の機会をじっと待つこと。


という、2つの意味がある(大辞泉)。


最近読んだ本、

『空海をめぐる人物日本密教史』(春秋社)


には、最新の研究成果にもとづく詳細な空海の伝記と
その前後の伝承の歴史やさまざまな密教者たちの生涯
をとおしての歴史などを、時代背景とからめつつ描か
れている。


そのなかで、当時の唐から空海自らが将来した密教を
ひとつの宗派として建立するために14年もの歳月が流れ
ているという史実が紹介されている。

日本史上最大級の天才とされ、瞬く間に世にその名を
知らしめたと一般に思われているであろう空海ですら、
いわば不遇の時代があったということ。

その時期、空海は理論実践の両面で、ほかの追随を許さぬ
次元へと、自らの密教を引き上げようと全精力を傾けたで
あろうことは、想像に難くない。


ここで著者は、「雌伏」という文字をあてている。
そう、まさに空海にとって、それは「雌伏」の時だったのだろう。



何とはなく、いささか腑に落ちた感覚。
それと同時に、やる気と勇気。

「流れ」は抗うものでもなく。
また、そこに従順であるものでもなく。




その「流れ」を、乗りこなしてしまえばいい。

己れに、目指す頂があるのなら。








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2008年11月21日 (金)

【TAMURATIC】 〈後編〉

率直に驚いたのは、私は手首が痛いといっている
のに、その手首にはほとんど触らないことだった。

その【TAMURATIC】の主曰く

「だって、手首が悪いんじゃないんでしょ?
 ただ痛いだけで」

……まあ、確かにそうなんだけど。


あおむけで足首、骨盤、ろっ骨などを、よくわからない
くらいソフトに調整したらしい。

メインはうつぶせでの、背骨の調整らしかった。

「指で直接背骨に触れて、その弾力やゆがみの状態を
 調べます。
 それと同時に、気で観ていきます。」


聞けば、背骨のひとつひとつに役割があり、前後や左右
などの動作や、内臓、ホルモンなどにも関係しているらしい。
それだけでなく、気分や感覚まで反映しているとも。




……その調整は、ほとんど触れているだけ。
何をされているのか、皆目見当もつかなかった。

でも、確かに硬いところは柔らかく、つまった感じのところは
拡がった感じがする。
気分も、何となくさっきよりも明るく感じる。
全身が暖かく、スッキリしたようだ。

「○○さんの停滞していた気が、うまく循環するように
 なった、ということですよ」

と、【TAMURATIC】の主はいっていた。



調整は、時間的には20分くらいだった。
これは個人差があるらしい。
わかりにくい人や変化しにくい人だと、40分くらいかける
場合もあるそうだ。



「手首、いかがですか?」
私「……そういえば、なんだか軽い…」

「念のためもう一度言っておきますが、『治療』ではないです(笑)。

 でも、つまりや偏りが調整され、気が流れるようになると…まあ
 そういう変化を身体はしてくれるようですよ。」

と、その【TAMURATIC】の主は、少し微笑んだ。


不思議な感じだった。
「整体」というイメージから、グイグイ押されたりバキバキされたり
するものだと思っていただけに、あまりにあっさりと終わったし。


「よく言われます。
 『結局、何やってんですか?』って(笑)。
 でも、言葉で云々言っても…ね。
 自分の身体で感じる。
 まずは、そこが出発点かなと。」



確かに説明しがたいわな、こりゃ。








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2008年11月20日 (木)

【TAMURATIC】 〈中編〉

ひとしきり手首のことや、日常の気になることなどを
話してみた。

その人は、時折相づちは打つもののこれといったリアクション
はせず、何かを自分のなかで確認するように聞いていた。

「……わかりました……、では…」
と、まず来訪者であるこちらの現状を聞いてから、いろいろな
説明を始めるスタイルのようだ。



そして、開口一番、意外なことをいわれた。

「ここは、いわゆる治療院ではありません。
 ですので、『何かを治す』的な発想ではありません」

……ええ〜〜!!
友人の顔を思い出し、あの人私を騙したのかな〜、という
思いが一瞬よぎった。




でも、よくよく聞いていくと、どうも違うらしい。

「○○さんの手首、病院の検査では異常なし、ですよね?
 ということは、ある意味痛みはあるけど、そこが悪い
 わけではない、という御墨付きを病院でいただいたこと
 になりますよね?」

「そこ(この場合手首)が痛むから、そこに何かを施す。
 それは病院でいう治療の発想ですよね。
 でもここでは、そういう発想ではないんです。」

「たとえていえば、車のラジエーターかどこかが壊れた、
 そしたらそれを修理あるいは交換すれば車はOKです。
 でも、人の身体はそう単純ではないことが多い。」

「あるひとつの部分異常は、常に全体を表現している。
 ですからその手首も、身体のシステムや心の状態まで
 反映している、という見方もできます。」


……確かに。
私はよく鼻血を出すが、鼻血が出るからといって鼻が悪い
わけでは全然ないし、風邪ひいても鼻あんまりつまらない。

手首が痛むから、手首が悪いとは限らない。
そういわれれば、確かにそうだ。

「こちらでは、主に背骨を状態を指や気で確かめ、その
 つまりや不具合を調整しています。」

私「…背骨と手首って、関係あるんですか?」

「神経というのは、実は背骨を中継して全身にネットワークを
 張っているんですよ。
 あと、手首は……骨盤と深く関係します♪」

……神経系の話は納得できるが、「気」で調べるとか骨盤と
関係するとか、さっぱり理解できない。

けれど、何だか自信たっぷりにいうし、私の知らないジャンル
でもあるし…。


「まあ、僕は基本的に『まずは体験しましょう』というスタンス
 ですので。
 理屈はしょせん理屈ですからね。」

「ともかく、やってみましょうか?」


……いよいよ、「身体調整」の体験だ。







 



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【TAMURATIC】 〈前編〉

なんだか手首が痛む。
どうも動きが悪いし、何となく熱をもっている
ようでもある。

数日間続いてるし、心配だから病院に行こう。
やはり手首=関節だから、整形外科だろう。

レントゲン……何でもない。
でも、その医師は親切で、直接手首を触って熱っぽさを
感じてくれた。

とりあえず、湿布をくれた。
これで様子を見ようということだ。


……数日、痛みは変わらない。
湿布は気持ちいいけれど。

病院に行く。
また、同じ処置。


ある時、とある整体(?)を友人に勧められた。

「整体」と聞いて、一瞬「ん?」と怪しむ気持ち
も出てきたものの、その友人は信頼できる人だし、
とりあえず行ってみることにした。


【TAMURATIC】という、何とも奇妙な名前らしい。

行ってみたら、一見普通の家屋のよう。
そこの2階を間借りしているらしい。
こういうジャンルに縁のない私としては、内心
とても緊張している。


「ピンポン♫」……ほどなく玄関が開き、中に入る。

「はじめまして♪」と、中では聞いていたように
30代くらいの男性が迎えてくれた。
作務衣を着ている。


部屋に入ると、広い畳敷きの部屋だった。
いわゆるマッサージサロンとも違うし、病院的な
雰囲気はまったくない。
むしろ、あまりにあっさりし過ぎてちょっと拍子抜け
してしまうほどだ。



「どうされましたか?」

声のトーンも低く、どうやら愛想もよくはないが、
聞けばキャリア10年以上らしいし、たった独り
でここを間借りして運営しているのだから、それ
なりに力はあるのだろう。

あの友人の勧めでもあるし、ここはいろいろ話して
みよう。

「実は………」





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