« 雌伏 | トップページ | 2008年 2 »

2008年12月26日 (金)

「出る」「出ない」

「均整」では、身体的な

「出る」「出ない」

に関わる一切を、「捻れ」と関連して捉える。


これはつまり、便秘や下痢、また尿漏れやニキビ
など、要するに「排泄」に関わる一切のこと。

また、あらゆる痛みもまた、「出る」「出ない」
の一形態である。

こういった時、身体には「捻れ」が起きている
ということを言っている。


もちろん、これらに対して応急・救急的な技術も
用意されている。

しかし、どのような場合も大事なのは、その方の
身体の現状を把握することにある、だろう。

それは、「起きている現象(症状)」ではなく、
「起こしている身体」の現状、である。



たとえば、「下痢」。
通常はそうなると焦り、抗生物質などを頼ろうと
するのではないだろうか。

もちろん、それは不適切な考え方ではない。

標準的な便の状態というものがあるとすれば、下痢
それ自体はやはり「異常」である。

この場合は「異常」なのだから、それをストップする
こと自体当然の処置で、何ら問題はないことになる。


ただ、「排泄」という身体現象を角度を変えて広く
捉えてみた時、その「異常」は、「異常」でなく、
むしろ〈正常〉な場合が、ある。


たとえば…

本日来訪された方の娘さんが、クリスマス前に
下痢をされたという。

その方は、

「悪いものを食べて下痢をしているのだから、特に
 ムリに止める必要はない」

という考えのもと、抗生物質などに頼ることなく、
娘さんの下痢をともに見守った、らしい。

だいたい1日半でその下痢を経過したとのこと。
そして、

「ビックリしたのは、娘の肌がツルツルして、
 キレイになってたの♪♪」

と、言われていた。



下痢をして肌がツルツルに……??
こう思うかもしれないが、実際そういうことはある。

腸と肌の関係は、深い。

たとえばニキビや吹き出物は、腸の状態が顔など
に反映された現象、という見方もある。

下痢をしたことによって、腸に滞留する老廃物まで
も排出できた。
それによって、肌つやまでもよくなった。

腸の状態がよくなり、骨盤の捻れが自然に修正され、
結果、ホルモン系への好影響へとつながった。

そういう見方も、できる。





「下痢」という、一側面からみれば「異常」な身体
現象も、それを逆手にとればこのような美容効果も
あったりする。

一見マイナスに思えることも、少し角度を変えてみる
だけで、まったくちがう世界が開けることも、ある。


もちろん、すべての場合にこういう考え方や方法論が
適用するワケではない。
ケースバイケースに、柔軟に対応することは必要だろう。

下痢にしても、かたくなにそれを自然に経過させること
に固執することは、時に危険な場合もある。
あまりに激しい場合や、著しく体力が低下している場合
などは、迅速に何らかの処置をした方がよいだろう。

そういう場合は、医学の手を借りるのは賢明と思う。

ちなみに、「均整」では排便の後肛門にしみるような
下痢は、出し切った方がいいとされている。
参考までに。


出せることが、正常なのか?
出ることが、異常なのか?

下痢に限らず、時に起きるこういう論議ほど虚しい
ことは、ないと感じる。

正常・異常を理屈で問う前に、起きている身体の現状
を読み、把握すればいいだけのことではないだろうか。

そうであれば、正常も異常も理屈に過ぎないことに、
気づく、だろう。




|

« 雌伏 | トップページ | 2008年 2 »

からだのひみつ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1122515/26521239

この記事へのトラックバック一覧です: 「出る」「出ない」:

« 雌伏 | トップページ | 2008年 2 »