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2008年11月13日 (木)

呼吸の間隙1

「刹那(せつな)」という言葉がある。

仏教の言葉であり、指を1回弾く間に65刹那あると
する説や、75分の1秒に相当するとする説など、多く
の異説がある(岩波仏教辞典)らしい。

この「刹那」という言葉を、「均整」では技術の
うえでよく使用する。



「吸いきった刹那」「吐ききった刹那」など、呼吸の
満ち引きの頂点を利用して、身体の転換を図る。

吸いから吐きに転じる刹那
吐きから吸いに転じる刹那

そこに、スッと入っていく刺激は、意識の奥深くまで
浸透し、心の深層にまで影響していく。



………のだが。



では、75分の1秒。
果たしてそうやすやすと、とらえられるものだろうか?


初歩段階、大きく吸わせて少し止め、吐いてと合図して
そこで目的の技術を行使するよう訓練する。

仮に、これをステップ1としよう。


少し慣れると、こちらが指示せず、呼吸の隙間に合わせて
技術を行使する。

これをステップ2としよう。


このステップ2がある程度できると、「呼吸の間隙」、つまり
「刹那」をとらえている……と、多くはよく勘違いする。


このステップ2がある程度できるようになるのでも、それは
それで一定のトレーニングを、普通は必要とする。
それはそれで、大変なことではある。

でも、それと「刹那」を把握するのは、申し訳ないが次元が
異なるように、僕には思える。

75分の1秒がもし完全に把握できるのであれば、たとえば
手に持ったコップが誤ってすべり落ちたとしても、落ちた
瞬間、すでに何事もなかったかのようにそのコップを持ち
直しているくらいのことは……できなきゃおかしい。

少なくとも90%以上くらいの確率でね。

まあ、ただ…
ステップ2くらいまでいけば、テクニック的には相応の
効果を期待できるのは事実。
だから、あえてそんな難解なことにチャレンジする必要性
も、ないといえばない。


でも……

それでいいのかな。




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